2009/12/26

2009年度のバレエ鑑賞履歴など(補足)


2009年度は41公演を観ました。
ことし、新国立劇場バレエでは
  2009/02 ライモンダ、2009/03 バランシン/サープ/ドゥアト、2009/05 白鳥の湖
  2009/06 プティのコッペリア、2009/10 ドンキホーテ、2009/12 くるみ割り人形
のカウントで17回でしたが、最後ワイノーネン版で終了していたら、本当に幸せだったと思います。
本日(12/26)の新国立劇場バレエ/新作「くるみ割り人形」で、わたしてきに最悪の状態で終了し、こんな事をバレエに対して書く事の辛さを感じます。大好きな、バレエ団だけに、つらい。 けどできるだけ思いは書き連ねましたし、ダンサーを嫌いになることは決してあり得ません。マイレンさん、山本さん、ひろみさん、まゆみさん、西山さん、湯川さん、小野さん、川村さんなどなど素晴らしい方々の今季を楽しみにしておりますし、芸術監督の交代で澱んでいる水場では宝石たちに、来季は光が与えられると考えます。3年間、お疲れ様です。少なくともきっかけは牧先生振付の「白鳥の湖」であった事は確か。好きである事は変わりませんが、多分「牧阿佐美バレエ団」のチケットは気分的にNGでしょう。もちろんダンサーの問題では無いことは確実。
 
 そうかと思うと、その前のマリインスキーは書くことが陳腐になるくらいに、書く文字・単語が見つかりませんでした。悩み抜いて書いても読むと薄く、陳腐でツマラナイ。こんなに素晴らしい奇跡的とも思える舞台。特に素晴らしかったガラ公演の 『シェエラザード』、 また「眠れる森の美女」では圧倒的な存在感で終了しました。 マリインスキー管弦楽団は「イワンの仔馬」では、この上ないバレエオーケストラを聴かせてくれました。(おかげで後のオケがダメダメに聞こえるよ!) ロパートキナは期待通りの白鳥で魅せてくれました。関節、筋肉、可動域、見せる角度、演技どれをとっても超一流のパフォーマンスを示してくれた舞台。 超一流の定義?って言われてもよく分からない部分がありますが、たった4分間の演目でも、本当に一瞬で引き込まれる舞台。 世の中に流れている絶対時間には全く関係の無い時間を創ってくれ、魅せてくれるダンサー、殆どの場合が輝くオーラを一瞬の舞台で纏っている事。でも舞台を降り、サイン会などで見るダンサーは全然普通です。このギャップのすごさにまたまた好きになるバレエの舞台。

 2月のハンブルグ・バレエ、2009年2番目に楽しみにしてた演目「人魚姫」。シルビア・アッツォーニの演技に涙が止まらない。(何といっても今年一番の公演) そう、本当に会場を出てからも涙が思い出した様に出てくる。明るい通路を通るのが苦しく、すごく重たい気分と疲れ。こんなに感動と疲れをくれるハンブルグ・バレエの底力とノイマイヤーの感性。頭の中で楽曲が鳴り止まない事は今まで何度かありました(結構誰でもあると思っているわたし♪) ・・が、この「人魚姫」は特殊な疲労感を与える。涙疲れ、頭の中が混乱しているかた・・あとからあとから、思い出されため息と一緒に疲れが出てくる。
 2009年1番楽しみにしていた演目。同じハンブルグ・バレエの「椿姫」は、バレエ演目で本当に観たかったもの。ジョエル・ブーローニュ,アレクサンドル・リアブコは、小説で感じたままでは無いのですが、とても感動的。リアブコのアルマンに感情移入してしまい、マルグリット・ゴーティエの感情を観ることが出来無いくらいの素晴らしさ。アッツォーニのマルグリット・ゴーティエを観れなかったことが残念で後悔しております。民音さん今度またお願いします。この2公演はたった2回ですが、こころに残りました。

 5月には、楽曲的な意味で、「ロミオとジュリエット」が印象的。ノイマイヤー振付で、デンマークロイヤルバレエの公演。本当のこと言うと、「ナポリ」を見るべきである事は判っていましたが、仕事の関係であの楽曲を生で聴きたかった事もあり「ロミオとジュリエット」を2回観ました。ノイマイヤーは素敵ですね。改めて2月の作品、この5月の作品など尊敬致します。

 6月には、芳賀バレエ団での発表会+「ドン・キホーテ」がありました。本当に狭い会場でも芳賀さん、ひろみさんが輝いている。 このころフリーであった輪島さんは今は新国立劇場に入っていますね。この舞台は私にとって宝物のように覚えております。ひろみさん、まゆみさん、芳賀さん、ほかのダンサー達は、本当にみんなで作り上げた感満載で、たまにこんな舞台って新鮮味がありますし、出演している方々が一所懸命ですし、よかったのはサポートの方々。バレエ教室のパパ・ママだと思いますが、芳賀バレエ団って、とっても良い環境なのではないかと思いました。(内情は知りませんが・・)

 8月には「世界バレエフェスティバル」がありました。わたしはNBSの祭典などに入っていない事もあり、東京バレエ団をあまり知らない事もあり、初めて観たこのお祭りの凄さを垣間見た気がします。NBSの志の高さは、今の日本で
大切に守って欲しいと思います。仕訳などでいろいろな国の歳費が切捨てられ、来年も厳しい中でしょうが頑張っています。新作も多数出てきますし、「オネーギン」はどうなることでしょうか?楽しみ?にしておりますね。

とても散文的な書き方で、きちんと整理も出来ていませんが、色々な角度でこのページを増やして行きたいと思います。
まずは、今年の公演が全て終了しましたので、速報というところでしょうか?

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